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愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生とそのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
2017年2月14日は、豊田佐吉の生誕150年です。
豊田佐吉は、「自動織機」を発明し、トヨタグループの始祖となった人ですね。
豊田佐吉の長男である豊田喜一郎(2代目社長)が、トヨタ自動車を創業しました。
トヨタ自動車の初代社長は、豊田佐吉の娘婿であった豊田利三郎です。
名古屋市西区のトヨタ産業技術記念館に行ったことはありませんか?
自動車館と繊維機械館があり、織機や自動車の実物があり、しくみがよくわかりますね。
あの場所で豊田佐吉が織機の研究・開発をしていたのです。
豊田佐吉は、現在の静岡県湖西市に生まれました。
佐吉は、父親の大工仕事を手伝うかたわら、新聞や雑誌を読みあさり、「人の役に立ちたい」「国家のために尽くしたい」と考えていたそうです。
自分の住む村では、農家の女性が、手機(てばた)で布を織っているのを見て、「これを改良することができれば、人々の役に立てる」と思い研究に没頭したそうです。
その後、欧米の真似が精一杯だった時代に、世界から認められる自動織機を発明したのです。
トヨタグループの礎を築くきっかけは「人の役に立ちたい」だったのですね。
4年生や5年生の社会科で、「中京工業地帯」を学習すると、「企業城下町」「関連工場」「ジャスト・イン・タイム方式」などが出てきます。
豊田佐吉の自動織機は、手作業で行っていたことを自動化しただけでなく、不良品をつくらない工夫も施されていたそうです。
不良品が出た場合の無駄と、それに伴う作業の無駄を排除したのです。
現5・6年生は、「ジャスト・イン・タイム方式」「関連工場」を学習した時に、「余分な部品在庫のを持たない」ということを聞いたと思います。
「ジャスト・イン・タイム方式」は、豊田喜一郎が提唱したものです。
無駄を省き効率化を進める考え方が、佐吉から長男喜一郎につながっていたのです。
(歴史人物の枠に入ると考え、敬称をつけていません。)