こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校受験をお考えの小学生と、そのご家庭をサポートする明倫ゼミナール私立中学受験科です。
入試直前の勉強は、「できることを入試本番でも確実にできるようにする練習」ということを以前述べました。
保護者会でも、「わからない問題があることよりも、できるはずの問題ができなかった方が尾を引く」という話をしました。
できる問題を確実にできるように練習すると、もしかしたら実力以上の力を発揮できるかもしれません!
「脳は統一・一貫性というクセがあり、統一・一貫性を保つと、集中力が上がり、パフォーマンスが上がる」(林成之日本大学教授)と言うのです。
「脳の統一・一貫性」というのは、脳は、まとまっているものやずっと継続しているものを好み、それに集中しやすくなるのだそうです。
左右対称のものを「美しい」とか「よくまとまっている」と感じたり、ずっと続いているものは「絶やしたくない」と思う気持ちがそれのようです。
勉強に関して言えば、学習習慣がついてきたら、毎日机に向かうことが苦にならなくなったというのもそうかもしれませんね。
この脳のクセを受験直前期に生かすには、できる問題を「失敗しなくなるまでひたすら繰り返すこと」とも言えそうです。
「成功してあたりまえ」という状態になると、脳の「統一・一貫性の本能」により、本番でも無意識に集中し、できるようになるのだそうです。
テストで、「これ、やったことある!」と思うと、やる気・集中力が増したという経験があることでしょう。
「いつもできていること」「ずっと練習してきたこと」という一貫性が、集中力を高めるということですね。
「この種の問題はいつも正解する」という状態になれば、気持ちに余裕ができ、他の「はじめて見る問題」に対しても挑む気力が湧き、正解を導き出せるかもしれません。
そのためには、「正解するのがあたりまえ」という状態まで練習しなければなりません!
もう一つ、林先生は、その人が集中できる状態を「マイゾーン」と呼び、そのマイゾーンに入るためには、自分なりの生活パターンやリズムを確立させる重要性を指摘しています。
入試が近づいたら朝型にし、試験時間に頭が働くようにしたり、試験勉強で使う文具と入試本番で使用する文具を一緒のものにするなども効果があるかもしれませんね。
冬期講習は、そんな「マイゾーン」構築の絶好の機会です!