こんにちは。
愛知県の私立中学校や県外難関中学校の受験をお考えの小学生と、そのご家庭をサポートする、明倫ゼミナール私立中学受験科です。
今日は、明治の文豪夏目漱石の没後100年にあたります。
私は、新聞を読んで知ったのですが・・・。
夏目漱石という名前は、中学受験の勉強をしていなくても、お目にかかるものですが、中学受験の勉強においても、国語や社会(歴史分野)で学びますね。
漱石はペンネームで、「金之助」が本名などと話すと、「漱石」の由来より、「金之助」の響きが気になって?、興味を示してくれますね。
漱石という名前は、中国の故事からきています。
ある人が、「石を枕にして、川の流れで口をすすぐようなのんびりした生活をしようと思う」というべきところを、「石で口をすすいで、川の流れを枕にする・・・」と言い間違えたのに、「石で口をすすぐのは、汚れた歯を磨くためで、流れを枕にするというのは汚れた耳を洗うためだ」と言い間違いを認めなかったというのです。
そこから「漱石枕流(そうせきちんりゅう・枕流漱石とも)」とは、「負け惜しみ」とか「頑固者」という意味を表すようになりました。
夏目漱石は、自分のことを「融通がきかない頑固者」と思って、ペンネームにしたのかもしれませんね。
この「漱石」というペンネームは、正岡子規が自分の「俳号」として使っていたそうです。
正岡子規は夏目漱石と学生時代からの友人だったのです。
夏目漱石のデビュー作である「吾輩は猫である」は、正岡子規の弟子である高浜虚子が小説執筆を勧め、雑誌「ホトトギス」に掲載したところ、評判が良く、連載されたということです。
「吾輩は猫である」が発表されたのは1905年で、日露戦争中です。
6年生は、東郷平八郎が指揮する連合艦隊が、日本海で、ロシアのバルチック艦隊を破ったということを習いましたね。
5年生は習ったばかりですね。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」という小説の中では、日露戦争の日本海海戦の作戦を立てた秋山真之(あきやまさねゆき)、夏目漱石、正岡子規が友人として登場していますよ。
夏目漱石の作品の冒頭や一部が書かれていて(「吾輩は猫である」や「草枕」など)、「この作品の作者を答えなさい」という出題がありましたね。