間もなく大相撲名古屋場所が始まります。
相撲部屋の宿舎の近くでは、力士の姿を見かけることもありますね。もしかしたら、読者の皆さんの中にも、朝稽古の見学に行ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
相撲界には、「かまぼこ」という言葉があります。食品の「蒲鉾」からきた言葉です。 「かまぼこでは、強くなれない」などと使います。もちろん、食品の「蒲鉾」を悪く言っているのではありません。
相撲の稽古の一つに「申し合い」というものがあります。 これは、一種の勝ち抜き戦のようなものなのですが、勝敗がつくと、力士たちは勝者に駆け寄り、次の相手に指名してもらいます。指名されないと稽古をつけてもらえません。指名してもらうためには、何度も土俵に上がらなければなりませんが、土俵に上がっていかない力士のことを「かまぼこ」と言います。 稽古場の壁(板塀)を背にして立っている姿を、板にすり身がのっている姿に見立てたわけですね。
勉強にも同じ面があります。 積極的な姿勢と成績には、相関関係があるのです。
「成績を上げたい」「苦手科目を克服したい」「〇〇中学に入学したい」と心の中で思っているだけでなく、それをめざして、実際に行動することが大切ですね。
もうすぐ、40日間にも及ぶ夏休みがやって来ます。 『いろいろなことに挑戦して有意義に過ごす人』と、『普段と変わらずのんびり過ごす人』・『だらけた生活を送ってしまう人』とでは、とてつもなく大きな差になると思います。 40日間の差は、なかなか取り返せません。常にライバルたちをリードする立場でいたいですね。
『以前はあまり自分から質問しなかったけど、夏季合宿を境に、進んで質問できるようになった』と言う塾生に、毎年出会います。 夏季合宿をきっかけに、『かまぼこ』を脱出できたというわけです。
今年も、そんな塾生が多く現れることを大いに期待しています!!