私立中学受験科ブログ

集団の力

受験は団体戦! これは、西大和学園創立者田野瀬良太郎先生の言葉です。
 西大和学園は、京大合格者数日本一(2015年入試81名合格)を誇る関西屈指の進学校です。
今や名門進学校といえる存在となった西大和学園ですが、今年創立30周年を迎えたばかりの学校です。
大躍進の秘密は何だったのでしょうか?

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 スーパーサイエンスハイスクール、キャリア教育、海外プログラムなど、様々な取り組みもその要因の一つでしょう。 しかし、それ以前に、創立期を支えた熱心な先生方の存在があったからではないかと思います。

 西大和学園が今ほど有名になる前、先生方は、生徒の学力向上のために、授業後補習をし、場合によっては、学校に宿泊させたというのです。突然、プチ合宿が始まるわけですね。 担任の先生の裁量で行うことができたので、このプチ合宿は結構頻繁に行われていたようです。
  きっと、「今夜中に、全員、〇〇をマスターするぞ!」というような場面が見られたのでしょう。
中学生や高校生が集まって、一つの目標に向かった時に出すエネルギーは、とても大きなものになります。
それは、学校祭や体育祭を見てもわかりますね。
一人ではなかなか上がらなかったモチベーションが一気に上がったり、不可能だと思っていたことが、仲間と一緒だったら可能に思えてきたりします。 同世代が集まって生み出すこうしたエネルギーを受験に向けることが、先にあげた「団体戦」という表現につながったのだろうと思います。
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 明倫ゼミナールの恒例行事に「夏季合宿」があります。 同じ年齢の、同じ目的を持つ集団の中で互いに刺激し合うことで、普段の生活からは考えられないような大きなエネルギーが生まれ、できないと思っていたことが、いつの間にかできるようになります。
 帰ってくるころには、みんな達成感と大きな自信に満ちた顔になっています。そして、口をそろえて、「楽しかった~!!」と言います。家にいる時よりも、たくさんたくさん勉強したにもかかわらず。 子どもたちは、合宿生活を通して、自分の可能性に気づいたのです。
「ああ、僕にもこんなにできるんだ」「わたしもまだまだやれる」  その経験が自信を生み、「勉強をがんばることって、けっこう楽しい」という認識につながったのでしょう。
短期間とはいえ、親もとを離れて生活することに不安をおぼえる子どももいます。
 しかし、そんな子ほど効果は大きいといえます。まさに「かわいい子には旅をさせろ」のことわざ通りなのです!!

2024年7月

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