ここのところ、「伊勢志摩サミット」「口永良部島新岳噴火」「『明治日本の産業革命遺産』の世界遺産登録勧告」「戦後70年談話」など、来春の入試で出題されそうな話題が、早くも目白押しです。
「小学生のうちに社会の出来事に関心を持ってほしい」という理念から、中学入試の社会科や理科では、時事問題がよく出題されます。
なぜ、社会の出来事に関心を持つことが望まれるのでしょうか。
社会科は、この人間社会を理解し、社会活動に積極的に参加できる人材の育成を目的とした教科です。
また、世界で起こる様々なことに興味・関心を持つことのできる子どもは、他教科にも興味・関心を持つことができます。
勉強の本質は、「なぜ?」「もっと知りたい」「確かめたい」という好奇心と探求心。そして、興味の幅を広げることによって思考力も養われます。その意味で、時事的なニュースは絶好の教材といえるのです。
前回のブログで、「中学受験の難しさは、小学生に当事者意識を持たせること」ということを書きました。
社会の出来事を知ることは、時事問題対策としてだけでなく、「なぜ、勉強するのか?」「なぜ、中学受験をするのか?」という疑問に対して、自分なりの答えを見つけるきっかけにもなります。
ただし、ニュース番組や新聞記事は、小学生にとって難解なものが多いのも事実です。
やはり、ある程度大人が解説してあげなければなりません。実際、学校説明会では、私立中学の先生もそうおっしゃっています。ということは、入試問題は『大人目線』で出題されるということですね。
塾の宿題などのふだんの勉強は母親が見、ニュースの解説は日常会話の中で父親がしているというご家庭があります。すばらしいことだと思います。
ご家庭でも、お子様が興味を持ちやすいように、楽しく勉強に取り組んでいただけたら、と思います。
ちなみに、明倫ゼミナールでは、小6の冬休みに時事問題対策を行います。 「知ってる!」「聞いたことがある!」という受験生は、受験直前に勢いが出ますね。