明倫ゼミナールでは、毎年、「私立中学入試勉強会」を開催しています。
これは、その年の私立中学入試について、明倫ゼミナールの各教科担当が分析した結果を、私立中学の先生方にお聞きいただき、来春の私立中学入試のご参考にしていただこうという趣旨で行っているものです。
受験生にとって、私立中学受験のための準備は、数年に及びます。その努力が報われる出題になっているか、中学・高校で学んでいくために小学生が身につけておくべき力を試す問題になっているかなどの観点から、私立中学校の先生方に対して、僭越ながら、毎回意見を述べさせていただいております。
ですから、時には、「この問題で何を測りたいのか、出題意図がわからない」と、その問題を出題した学校の先生に意見させていただくこともあります。(そういう出題は、最近なくなりつつありますが。)
今年は、40名以上もの私立中学校の先生方に、明倫ゼミナール御器所校へお集まりいただきました。
毎年お越しいただく先生もいらっしゃいますので、私たち明倫職員も、「昨年よりももっと良いものを」という思いで取り組みます。こうした入試問題分析への取り組みは、「この問題を出した理由は?」「何がきっかけでこの出題に結びついたのか?」「この問題から、受験生のどんな力を見ようとしたのか?」など、出題者の意図を考えることにつながりますから、来春の入試対策に生きるだけでなく、私たち明倫教師の教務力の向上にもつながっています。
ご出席の先生方との意見交換の時間に入試分析の反論に遭う場合もありますが、お互いに良い問題にしたいという思いは同じですから、非常に有意義な時間を共有することができます。この意見交換の時間は、入試制度の変更点の説明や学校の取り組み、また卒塾生の様子をお聞きできる絶好の機会にもなっています。
「今日、『明倫に行くよ』って生徒たちに言ったら、〇〇さんや〇〇さんが、『□□先生に教えてもらった!』って言っていました」 そんなお話を学校の先生方からお聞きすると、うれしくなりますね。