2020年の大学入試改革において、英語の民間試験導入延期や国数の記述問題の動向が注目されている中、ショッキングなニュースが流れてきました。
3年ごとに実施される『学習到達度調査』(PISA)で、日本は2018年の「読解力」の平均点が落ち、順位が15位に下がってしまった、というニュースです。
以下は12月4日付の朝日新聞の1面です。
記事によると、文部科学省は「様々な要因が重なり決め手がない」と言っているそうですが、調査方法が紙からコンピュータを使う形に変わり、「デジタル読解力」へと変わった影響が大きいようです。
今の小・中学生は、早くからスマホを持ち、チャットやゲームなどで遊びに活用しているものの、コンピュータを学習で使用する時間は短く、学校でのデジタル環境も他国に比べて悪い。さらに、家庭での経済状況が厳しい層ほど、読解力の最下位水準の子が多いという結果も出ているそうです。
反対に、読書への抵抗が少ない生徒や読書の頻度が高い生徒の方が、読解力の得点が高かったそうです。
明倫の国語担当講師は常日頃から、「ラインやツイッターなど、短い文や単語での会話ばかりを続けていると、どんどん読解力や表現力が落ちていく」と心配しておりましたが、その心配が現実になりつつあるのを実感しました。
読解力をつけるのには時間がかかりますが、以下のようなことを意識していくしかなさそうです。
◆ 本、コミック、ウェブサイトなど、とにかくたくさん読む時間をつくる
◆ 他人の意見に流されずに自らの頭で考え、表現する習慣を身につける
◆ 自分の考えを、他人に伝わるように根拠を示して説明する
「たくさん文章を読み、それに対する自分の意見を持ち、他人に説明できるようにする」といったことを積み重ね、地道に読解力をつけていきましょう。
さて、明倫ゼミナールの冬期講習は、小・中学生であればどの学年も必ず国語の授業があります。
授業では、初めて読む文章にたくさんあたり、なぜその答えを選んだのか? 答えを導いた根拠は何か? 先生からよく聞かれます。
いわゆる「思考力学習」です。
最初はうまく答えられなくてもいいのです。
「なぜ?」「何が根拠?」と常に頭を使って考える訓練をすることが重要だと思います。
「読解力をつけたい!」と思われる方は、ぜひこの機会に明倫ゼミナールの冬期講習をご検討ください。
12月15日(日)は講習前最後の説明会があります。気になる方はお気軽にお立ち寄りくださいね!